VIA VT610x 系 NIC ドライバの vr → fet 置き換え(for FreeBSD 4.x)

2004.10.25 更新 [コンピュータ関連 | Tosy のホーム]


FreeBSD オリジナルの VIA VT610x 系チップ用 NIC ドライバである vr ドライバは 安定性に難があるため、VIA 謹製の fet ドライバに差し替えます。


作業手順

手順 1: ドライバのダウンロード

VIA のドライバのページ から、Red Hat Linux -> Ethernet(Networking/LAN) -> VT6105, VT6105L, VT6105LOM Fast Ethernet Controllers と手繰っていき、VT6105 用のドライバをダウンロード します。2004 年 10 月時点の最新版は Release 2.1 (VT6105_VT6105L_VT6105LOMv21MVIA.zip) です。

同じ場所に VT6102 用のドライバもありますが、古い版なので無視してください。 VT6105 用のものに取り込まれています。

手順 2: ファイルの展開

手頃な作業ディレクトリを作成し、そこで

unzip /path/to/VT6105_VT6105L_VT6105LOMv21MVIA.zip
cd FREEBSD
tar xvf freebsd.tar
と実行し、if_fet.cif_fet.h を取り出し ます。freebsd.txt にも目を通しておきましょう。

取り出した上記 2 個のファイルを、/usr/src/sys/pci/ディレクトリに コピーします。

手順 3: パッチ当てと config ファイル修正

/usr/src/sys/conf/files ファイルに if_fet ドライバの存在を記述 します。具体的には、if_vr の記述されている行をコメントアウト (or 削除) し、 代わりに if_fet の設定を加えます。
パッチファイル例

また、config ファイル (/usr/src/sys/i386/conf/ ディレクトリ内) も同様に、vr を外して代わりに fet を使うように設定します。

手順 4: カーネル作成とインストール

以降は通常の手段でコンパイルとインストールを行います。


置き換えの効果

メリット

デメリット

ベンチマークも取りたいところですが、放置中…。


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KATOH Toshihiko <tosy@wig.nu>