HP ProLiant MicroServerをベースにしたPT1/PT2サーバ機。 !!!ハードウェア構成 !!外観・概略 {{virthumb DSC03929_vga.JPG,,ratio:50%,max:320,float:right}} *コンセプト **PT2を内蔵(大前提) **NAS機能を持つ(最低でも3.5"HDD×4発でRAID5) **家庭内LANのサーバ機能(DNS/NTP/DHCP/DLNAなど)を持つ **低消費電力・省スペース **可能であればOSはFreeBSD。無理なら他のBSD/Unix系OS。Linuxならぎりぎり妥協。 *選択された構成 **[HP ProLiant MicroServer|http://h50146.www5.hp.com/products/servers/proliant/micro/] ***上記コンセプトのうち、PT2を内蔵という項目に難があるものの、実現可能と判断。 *TODO: **2枚挿しの動作安定 **USB接続LCD部作成 !!材料 *機材関連 **[HP ProLiant MicroServer|http://h50146.www5.hp.com/products/servers/proliant/micro/] (250GB/150Wモデル) **DDR3 PC10600 2GB ×2枚 (CFD/Elixir/W3U1333Q-2G) **Intel SSDSA2M040G2 (SSD/40GB/SATA) **WesternDigital WD20EARS-00MVWB0 ×4台 **EARTHSOFT PT1 or PT2 ×2枚 **[DIRAC DIR-EB262-C7|http://www.dirac.co.jp/dirac/dir-eb262.html] (PCIe→PCI変換ボード) **[SOLID #4144-WP|http://www.solidcable.com/news_release/20100519_4144WP.asp] ×2台 (ダブル分波器) **SOLID #4102FS-AP (2分配器) **NTT Com. [SCR3310-NTTcom|http://www.ntt.com/jpki/data/download2.html] (カードリーダ) *部材関連 **HDMIケーブル(できればHEC対応) 40cm程度以上 **1.27mmピッチ26Pフラットケーブルコネクタ(HIF6-26D-1.27R) ×2個 **3C接栓 ×10個 **1mmアルミ板 150mm×200mm程度 **2mmスモークアクリル板 148mm×42mm **小型液晶モジュール(SG12232C) [option] **3φx10mmスペーサ ×6個 **3φx5mm皿ネジ・3φx5mmビス・ナット・ワッシャなど適量 **熱収縮チューブ・配線材・万能基板など !!部材製作 {{virthumb DSC03912_vga.JPG,,ratio:50%,max:320,float:right}} *メインフレーム 主として1mm厚のアルミ板を切断・曲げ加工。 基本骨格は、左サイド板・右サイド板・奥下渡し板・奥上渡し板の4枚のアルミ板。 左サイド板には、PCIe→PCI変換基板([DIRAC DIR-EB262-C7|http://www.dirac.co.jp/dirac/dir-eb262.html])を取り付けるため、穴を開けて10mmスペーサで固定。奥上渡し板は、PCIブラケットの固定も兼ねるためやや変則的な形状(詳細省略)。 {{virthumb DSC03916_vga.JPG,,ratio:20%,max:128}}  {{virthumb DSC03913_vga.JPG,,ratio:20%,max:128}} 手前に液晶モジュールが見えるが、現状はただの飾りで配線すらしておらず。仕様としては、122×32ドットのモノクログラフィックスで、LEDバックライトつき。将来的にはUSBか何かで制御して、動作状況とかを表示できるようにしたい。 {{virthumb DSC03914_vga.JPG,,ratio:50%,max:320,float:right}} *背面側処理 背面側は、2スロット分のPCIブラケットの幅が厳密には5インチベイの高さを超えるので、上方に少しはみ出し。ブラケット固定用のネジは通常のスロット装着時と同様にカード上側(5インチベイのフロント側から見て右側)から回すように作ったが、それだと5インチベイからユニットごと外さないとカードの抜き差しが出来なくなって面倒なことに、完成してから気付くorz。 {{virthumb DSC03923_vga.JPG,,ratio:20%,max:128}}  {{virthumb DSC03915_vga.JPG,,ratio:20%,max:128}} PCIコネクタ付近に生えているアホ毛みたいなのは、12V供給用の線。 {{virthumb DSC03919a_vga.JPG,,ratio:50%,max:320,float:right}} *延長ケーブル PCI expressの延長をする部分は、素のDIR-EB262-C7だと7cmのフラットケーブルだが、今回は約30cmの延長が必要。PCIe-PCIeの延長と組み合わせて複数段積みするなどの方法は考えられるが、そもそもフラットケーブルにPCIe信号を乗せる時点で、個人的には回避したいところ。さらに後述の理由もあり、添付のフラットケーブルを使うのは大却下。 よって、今回はケーブルを強引に自作。PCIeにはケーブル延長規格(PCI Express External Cabling)もあるようだが、今まで知らなかったくらいだし一般的ではないようなので、似たような既存規格ということでHDMIケーブルを生贄にする。ツイストペアが最低でも4対は入っているので、PCIe x1で必要な本数(3対)を一度に賄えて便利。それ以外の信号線も使って大体は賄えるが、12V電源ラインが通せなかったので、PCI変換基板側で別途供給することにする。 以下にコネクタのピン配列と、今回使ったケーブルでの色の割り振り例。(※)は、ケーブルでは配線せず、PCI変換基板側で12Vを別途供給。 ,対/線色,信号名,#,#,信号名,対/線色 ,シールド,GND , 1, 2,GND ,シールド ,(※) ,+12V , 3, 4,+12V ,(※) ,(※) ,+12V , 5, 6,SMCLK ,黄/黄 ,黄/芯,GND , 7, 8,SMDAT ,黄/白 ,橙/橙,+3.3V , 9,10,+3.3V ,青 ,橙/白,+3.3V ,11,12,GND ,橙/芯 ,赤 ,3.3Vaux,13,14,WAKE# ,紫 ,緑 ,PERST# ,15,16,GND ,(NC) ,(NC) ,GND ,17,18,REFCLK+,緑/緑 ,緑/芯,GND ,19,20,REFCLK-,緑/白 ,水/水,PET+0 ,21,22,GND ,水/芯 ,水/白,PET-0 ,23,24,PER+0 ,茶/茶 ,茶/芯,GND ,25,26,PER-0 ,茶/白 ちなみに元々のフラットケーブルだと、差動ラインの割り付けが目茶苦茶な気がするのだが、何かの見間違えだろうか。差動対のペア間にGNDが挟まっていて、隣の別の差動対との間に隔壁(GNDなど)が無いようにしか見えない…。 ※後日注: 現行品のようなケーブルが0.635mmピッチの1段構成だと差動対の配置が変だが、1.27mmピッチの2段構成だと差動対がうまく配置されるように見える。設計時の想定はこちらだったのかも。 !!取り付け {{virthumb DSC03917_vga.JPG,,ratio:50%,max:320,float:right}} *事前配線 分波分配器は、[ソリッド社#4144-WP|http://www.solidcable.com/news_release/20100519_4144WP.asp]を2個、5インチベイとHDDベイの間の隙間に設置。計ったかのように、ちょうど2個積み重ねて置けるだけの高さがあり。出力側のケーブルが長すぎるので、適当な長さに切断してF接栓を取り付け。入力側ケーブルは2本出てくることになるが、ここでは処理(分波)せず、2本とも50cmくらい(PCIeスロット部を通して背面まで引っ張れる長さ)のケーブルで手前側に引き出しておく。 出力側のケーブルを短くする際は、#4144-WPの出力の並びと、PT1/PT2の入力の並びが違うので注意。PTx側のS1/T1/S2/T2への接続を、#4144-WP側ではT1/S1/S2/T2の順に並べると、うまく接続できる感じ(S1の線だけT1を斜めにまたぐ配線になるので、他の3種より長めにする)。 ちなみに、奥に見えるのはブートドライブとして使用するSSD。ネジ止めもしないで背面ファンの上に放置(爆)。 {{virthumb DSC03924_vga.JPG,,ratio:50%,max:320,float:right}} *ユニット本体設置 5インチベイにPTx2ユニット部を設置してケーブルを接続してみたところ。フロントパネルが無骨だが、実際にはアクリル板でそれなりに処理(外観写真参照)。 {{virthumb DSC03928_vga.JPG,,ratio:20%,max:128}} PCI変換基板のPCIe延長ケーブルを接続するコネクタ部分のクリアランスが非常に狭いので、コネクタ接続時にはPTxカードを外す(か、非常に無理な斜め挿しをする)必要があり。PCIe延長ケーブルの反対端は、背面側の隙間を通してマザーのPCIeスロット付近に落とし、小基板を介してPCIeコネクタに挿す。 {{virthumb DSC03927_vga.JPG,,ratio:50%,max:320,float:right}} *アンテナ入力処理 適当なLowProfile PCIの穴あきブラケットに2分配器をアルミLアングルで固定したものを、PCIeスロット部に固定。今回使用したブラケットだと、PCIe延長ケーブルを引き出すための小基板とのクリアランスが微妙だったため、それぞれ別のスロットに固定。 {{virthumb DSC03918_vga.JPG,,ratio:20%,max:128}}  {{virthumb DSC03925_vga.JPG,,ratio:20%,max:128}} *その他の仕上げ処理 **カードリーダーはUSB接続の上、ケース内に放置... !!動作確認 *ドライバ導入 **手順は[[computer/PTx]]参照。 *dmesg抜粋 FreeBSD 8.2-STABLE #7: Wed Mar 30 15:08:51 JST 2011 tosy@yua.wig.nu:/usr/obj/usr/src/sys/YUA amd64 Timecounter "i8254" frequency 1193182 Hz quality 0 CPU: AMD Athlon(tm) II Neo N36L Dual-Core Processor (1297.85-MHz K8-class CPU) Origin = "AuthenticAMD" Id = 0x100f63 Family = 10 Model = 6 Stepping = 3 Features=0x178bfbff Features2=0x802009 AMD Features=0xee500800 AMD Features2=0x8377f> TSC: P-state invariant real memory = 4294967296 (4096 MB) avail memory = 3981905920 (3797 MB) ACPI APIC Table: FreeBSD/SMP: Multiprocessor System Detected: 2 CPUs pcib3: irq 16 at device 0.0 on pci2 pci3: on pcib3 ptx0: mem 0xfe8ff000-0xfe8fffff at device 4.0 on pci3 ptx1: mem 0xfe8fe000-0xfe8fefff at device 5.0 on pci3 ad1: 38166MB at ata0-slave UDMA133 SATA ad4: 1907729MB at ata2-master UDMA100 SATA 3Gb/s ad6: 1907729MB at ata3-master UDMA100 SATA 3Gb/s ad8: 1907729MB at ata4-master UDMA100 SATA 3Gb/s ad10: 1907729MB at ata5-master UDMA100 SATA 3Gb/s ---- {{comment tail}}